Wednesday, July 10, 2013

長く楽しく動物と過ごすために:栄養と病気 イントロダクション

昨年は、アメリカのイリノイ大学のWEAMSというところで研修をしてきました。
ここでは、鳥とエキゾチック動物、野生動物、動物園動物を診療しており、鳥の獣医療の認定医爬虫類の認定医など、全部で5人の常勤、非常勤の獣医師が在籍していました。
本当に貴重な体験をしてきました。
そこでの体験は、また後日改めてアップするとして・・・

今後、栄養と病気ということをテーマにしてブログをアップしていきたいと思います。

というのも、研修中に鳥の認定医から言われたことが非常に悔しかったからです。
なんといわれたかというと・・・

「日本では、人間はヘルシーな物を食べているのに、鳥はジャンキーなものを食べているんだね。アメリカでは、人間がジャンキーなものを食べて、鳥はヘルシーな物を食べているから、丁度あべこべだね。HAHAHA」

また、

「アメリカでも20年前くらいは同じ状況だったよ。今では獣医師の努力によって、栄養にまつわる病気は少ないね」

とも言われました。

アメリカでは、ペットショップに行くと、ハリソン社、ズップリーム社、ケイティー社、ラフィーバー社、オックスボウ社などといった、ペレット(鳥専用、げっ歯類、ウサギ専用の餌)がずらりと並んでおり、皮付き混合餌も、もちろんありますが、割合で言うとペレットの方が多いかもしれません。

ペレットの話は、また後日アップするとして・・・

私は日本の獣医師が努力していないとは思えません。
そして、アメリカの全ての鳥が、ヘルシーな物を食べているかというと、そういうわけでもないということも今では知っています。

しかし、未だに栄養にまつわる病気が犬猫に比べても多いことは確かであり、飼い主様にもっともっと情報を提供する努力をしなければならないことは、間違いないと思います。

長く楽しく動物と過ごすために”というのは、私が病院を開院した目的の一つであり、多くの飼い主様が望むことだと思います。

ブログを公開することによって”長く楽しく動物と過ごす”ことに少しでも貢献できればと思いますので、お付き合いいただけると幸いです。